これは、「オフレコ」の「Flash Sale」にて1680円で購入したもので、2013年に発売された Karl Hein の3巻組DVDのうちの1巻です(「vol.3」は後日紹介予定で、「vol.1」はセール品になかったので買っていません)。

 で、どうだったかと言うと・・・今まで「オフレコ」のセールで買ってきたDVDの中では比較的新しいものですし、Karl Hein と言えば「Heinstein Shuffle」を筆頭に結構話題になったネタやDVDもいくつか出していたので、期待も大きかったのですが、残念ながら期待ほど良くはなかったです。

 ま、購入した値段を考えると、十分及第点ではありますが、「vol.1」で解説されている「Heinstein Shuffle」などのテクニックの解説はココではしないため、それらのテクニックが中核をなす作品からは必然的に得る事が少なくなりますし、収録作品数も多くはないので、定価でオススメできるほどではありません。では、全ての作品を紹介していきます。

「Square Deal」 よく混ぜられたデックで4×4の魔方陣を作ってしまいます。悪くはありませんが、カードマジックはいくらでもあるので、どうせならカードを使わなくても演じられる魔方陣トリックを覚えた方が良いのではないでしょうか?
「Jack Spade」 「SAM THE BELLHOP」や Kila さんがテレビで演じていた「バーテンダーのイサム」のように物語をしゃべりながらカードをめくっていくと、その物語にマッチしたカードが出てくるというマジック。
 フォールス・リフルシャフルをマスターしたなら、演じない手はないという感じのマジックなので、知らないなら参考にはなる・・・かな。
「Prophecy Location」 まず、客のカードがデックに混ぜられます。で、別の客に選んでもらったカードをデックに突き刺してもらい、そのカードを表向きにしますが、それは客のカードではありません。そこで、そのカードを突き刺したところからそのカードの数字分だけカードを配ると、そこから客のカードが出てきます。
 ま、マニアならあのテクニックを使っている事は「現象」を読んだだけでも予想できるでしょうし、氏が取り入れた工夫も看破できるかもしれませんが、まずまずです。
「Equilateral Production」 デックでトライアングルを作り、息を吹きかけると客のカードが現れます。←この文章ではどんな現象なのかほとんど伝わらないでしょうが、なかなか魅力的なカードのプロダクションだと思います。
「Transformer Triumph」 テーブルがなくてもできる「Triumph」。ま、悪くはないが・・・。
「Every Card, Every Number, Every TIME」 まず、名刺の束を取り出し、そのうち1枚の裏に予言を書いてポケットに入れておきます。次に、客のカードをデックに混ぜたら、客に20台の数字をひとつ言ってもらいます。で、デックをカットしながら一塊のカードを取り出して、その枚数を数えてもらうと客が言った数字と一致しており、そこから客のカードが出てきます。さらに、ポケットに入れておいた名刺を確認すると客のカードと客が言った数字が予言されています。 
 客が指定した枚数目から客のカードが出てくるという本筋の現象がぼやけてしまっているので、「ACAAN」のバリエーションとしてはお世辞にも良いとは言えませんが、見せ方を少し変えるだけでも良くなりそうな気がします。
「Give Me Five」 右手の平を空の左手でパンッと叩くとお札が現れます。ボーナスと言うよりはオマケという感じです。

参考動画